英国で働く金融サラリーマンの日記

英国と日本の違い、個人的な記録

(英国、個人向け)決済預金口座維持手数料

英国では、2013年より当座預金、普通預金等の決済口座について、最大7日間で名義を他行に移せるサービスがはじまりました。これは、銀行間の競争を活発化させるのが目的でした。このサービスの開始後、スペインのサンタンデール銀行が独り勝ちの様相であるとは耳にしていましたが、この状況に待ったをかけるべくバークレーズ銀行が新しい手数料体系を発表したとのことで、気になるニュースでした。

 

この最大7日間で決済口座を移す、というのは、自動引落しのようなサービスについても適用されるそうで、銀行口座もここまでポータビリティーが進んだのかと驚嘆させられます。また、各行でかなりのシステム化が進んでいないと対応できないものであるはずなので、この官民一体となっての体制作りは見習うものがあるなと思わされます。

 

また、こういったサービスを展開すれば、(従来から多数の個人口座を抱える)英国籍の銀行から、(新進出の)他国籍の銀行に口座が移ることが想定され、このようなルールがまかり通る英国の懐の深さを感じました。こういったルールを敷いても伍していけるような「強い」英国籍の銀行を育てるのが真の狙いなのかもしれません。

 

Around 100,000 customers switch accounts every month with the seven-day service, and Santander has been the big winner so far.

 

Barclays U-turn on account fees: Bank will pay customers £4 a month as competition hots up | City A.M.